ギターチューニングガイド

標準チューニング、ドロップD、周波数表まで

最終更新: 2026-03-25読了時間: 約7分

ギター標準チューニングとは

6弦ギターで最も一般的なチューニング。6弦(太)から1弦(細)まで E–A–D–G–B–E に合わせます。多くの教本や譜面がこの基準です。

各弦には対応する音名と周波数(Hz)があります。正確な周波数に合わせることが重要です。下表で確認しましょう。

音名周波数(Hz)オクターブ説明
6E282.412最も太い弦・低いE
5A2110.002Aの弦
4D3146.833Dの弦
3G3196.003Gの弦
2B3246.943Bの弦
1E4329.634最も細い弦・高いE

ドレミで理解するチューニング

英語音名(C,D,E...)をドレミ(ド,レ,ミ...)に対応させると直感的です。C=ド, D=レ, E=ミ, F=ファ, G=ソ, A=ラ, B=シ。

標準チューニングのドレミは 6弦から ミ–ラ–レ–ソ–シ–ミ です。

音名(英)ドレミ説明
6E26弦 — 低い『ミ』
5A25弦 — 『ラ』
4D34弦 — 『レ』
3G33弦 — 『ソ』
2B32弦 — 『シ』
1E41弦 — 高い『ミ』

覚え方: ミ–ラ–レ–ソ–シ–ミ(6→1弦)

E2とは?音名の科学的表記

E2, A2, D3 のように音名の後に数字が付く表記を『科学的音高記号(SPN)』といいます。音名がアルファベット、数字がオクターブです。

E2は『第2オクターブのE(ミ)』。数字が大きいほど高音です。6弦E2(82.41Hz)と1弦E4(329.63Hz)は同じEでも2オクターブ差で周波数は4倍。

同じ音名が複数のオクターブに存在するため、EやAだけでは高さが特定できません。E2/E4のように書くと正確に指し示せます。

よく使う表記

E2 (82.41Hz) — 6弦開放、最も低い音

A2 (110.00Hz) — 5弦開放

A4 (440Hz) — 国際標準の基準音(ラ)

周波数参照表

各弦の正確な周波数(Hz)がチューニングの要です。A4=440Hzを基準にした標準チューニングの周波数を掲載します。

音名周波数(Hz)オクターブ
6E282.41 Hz2
5A2110.00 Hz2
4D3146.83 Hz3
3G3196.00 Hz3
2B3246.94 Hz3
1E4329.63 Hz4

周波数は国際標準A4=440Hz基準。一部の奏者はA4=442Hzや432Hzを使うこともあります。

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ギターのチューニング手順

順番とコツが大切。以下のステップで正確に合わせましょう。

6弦から順にざっくり合わせる

基準音(A4=440Hz)に対して各弦を大まかに合わせます。

チューナーで微調整

各弦を正確な周波数に。低い側から少しずつ上げるのが鉄則。

全弦をもう一度確認

1本を合わせると他がズレることがあります。6弦→1弦をもう一巡。

ストレッチ→再チューニング

12フレット付近で弦を優しく引っ張って伸ばし、再度チューニング。

最終チェック

コードを鳴らして濁りがないか確認。必要なら微調整。

弦同士で合わせる — 5フレット法

基準音が一つ正確であれば、他の弦を順番に比較して合わせることができます。チューナーがない時や、弦同士の相対音程を素早く確認したい時に使う方法です。標準チューニング前提です。

弦ごとの押弦位置

  • 6弦の5フレットを押さえると、5弦開放(A2)と同じ音になります。
  • 5弦の5フレットを押さえると、4弦開放(D3)と同じ音になります。
  • 4弦の5フレットを押さえると、3弦開放(G3)と同じ音になります。
  • 3弦は4フレットを押さえます — 2弦開放(B3)と同じ音になります。(5フレットではなく4フレット)
  • 2弦の5フレットを押さえると、1弦開放(E4)と同じ音になります。

3弦だけ4フレットの理由

標準チューニングでは、隣り合う弦の音程はほとんどが完全4度(半音5つ)です。ただし3弦(G3)と2弦(B3)の間だけは長3度(半音4つ)。半音1つ分狭いので、3弦では1フレット下げて4フレットを使います。

基準音(通常6弦E2)が最初からズレていると、すべての弦が同じ方向にズレてしまいます。基準音は別の方法(ピアノ、音源アプリ、チューナー)で一度確認するのが安心です。

5フレット比較法はクラシックや大衆ギターの教則本で標準的に扱われる方法です(例: Hal Leonard Guitar Method、Mel Bay Modern Guitar Method)。

人気の変則チューニング

表現の幅を広げる定番チューニング例。曲やジャンルに合わせて使い分けます。

名称音列用途
ドロップDD–A–D–G–B–Eパワーコードがワンフィンガーに。ロック/メタルで多用
ドロップCC–G–C–F–A–Dより重厚なサウンド。メタル系
半音下げEb–Ab–Db–Gb–Bb–Ebブルース/ロックで定番。歌いやすいキー確保に
オープンDD–A–D–F#–A–Dスライド/オープンコード系
オープンGD–G–D–G–B–Dロック/ブルースの定番オープン
DADGADD–A–D–G–A–Dケルト/フィンガースタイルで人気

初心者がやりがちな失敗

よくあるミスを知っておくと回避が簡単です。

高い側から下げて合わせる

常に低い側から少しずつ上げて一致させるのが安定のコツ。

1本ずつで終わり

1本合わせると他がズレることがあるため、必ず全弦を再確認。

新しい弦の伸び対策なし

軽いストレッチ→再チューニングを2–3回行うと早く安定。

順番を気にしない

6弦→1弦の順で合わせ、最後にもう一巡チェック。

チューニングを保つコツ

すぐ狂うのは理由があります。以下を見直すと安定します。

温湿度

木製楽器は環境に敏感。直射日光/暖房/車内放置はNG。ケース保管を。

弦の寿命

古い弦は弾性が落ちて音色が鈍り、チューニングの安定性も下がる傾向があります。一般的には毎日弾く方は2–4週間、たまに弾く方は2–3ヶ月での交換が推奨されます(手汗・環境・弦の種類で差があります)。

ペグのネジ緩み

マシンヘッド裏の小ネジを軽く締めるだけで安定することも。

ナット溝の摩擦

溝で引っかかるとテンションが均等になりません。鉛筆(黒鉛)を少量塗ると改善。

弦交換後のチューニング

新しい弦は数日間ピッチが下がりやすい=まだ伸びているため。

交換直後は以下を繰り返します:

全弦をおおまかに合わせる

12フレット付近で優しく引っ張って伸ばす

再チューニング(ほぼ確実に下がっています)

2–3回繰り返せば早く落ち着きます

ストレッチを省くと演奏中にピッチが落ちます。最初に丁寧にやるほど後が楽。

アコースティック vs エレキ

チューニング自体は同じ(E-A-D-G-B-E)ですが、実務的な違いがいくつかあります。

弦のゲージ

アコギは.012–.053、エレキは.009–.042が一般的。アコギは張力が高くペグ操作量も増えます。

ブリッジ構造

フロイドローズ/トレモロ搭載のエレキは1本の変化が他弦に波及。複数回の往復で整えます。

オクターブ(イントネーション)調整

開放は合うのに12Fハーモニクスがズレるならイントネーション調整が必要。

どちらのギターもチューナーは1つでOK。SnapRhythmのチューナーはマイクで両方に対応。

よくある質問

標準チューニングの周波数は?
6弦: E2(82.41Hz), 5弦: A2(110Hz), 4弦: D3(146.83Hz), 3弦: G3(196Hz), 2弦: B3(246.94Hz), 1弦: E4(329.63Hz)。基準はA4=440Hz。
E2とは?
第2オクターブのE(ミ)。ギター6弦開放の音で、82.41Hz。数字が大きいほど高音(E4は1弦開放)。
ドレミでは?
6弦から ミ–ラ–レ–ソ–シ–ミ。6弦と1弦は同じ『ミ』でもオクターブが異なります(E2とE4)。
ドロップDのやり方は?
6弦のみE2→D2へ全音下げ。他の弦は標準のまま。パワーコードが押さえやすくロック/メタルで定番。
チューニングがすぐ狂う
新しい弦の伸び・温湿度・ナット摩擦・ペグ緩み等が原因。弦ストレッチ→再チューニング、全弦再確認が有効。
ペグが緩い気がする
マシンヘッド裏の小ネジを軽く締めてみてください。これだけで改善することも。
新しい弦が安定しない
新しい弦はまだ伸びる途中で張力が安定していません。12F付近で軽く引っ張って伸ばし、再チューニングを2–3回繰り返すと、安定する傾向があります。
カポ使用時は?
カポはピッチに影響。装着後に微調整を。特に安価なカポは音がわずかに上がることがあります。
半音下げの設定は?
全弦を半音下げて Eb–Ab–Db–Gb–Bb–Eb に。各弦の目標音を半音低く設定します。
クリップチューナーとの違い
クリップは振動検出、SnapRhythmはマイク検出。騒音下はクリップ、有線不要で手早いのはマイク方式が便利。
ギターチューニングのHzは通常いくつ?
ほとんどがA4=440Hzが基準。音源アプリや録音機材、多くの楽器がこの基準を使います。オーケストラでは441〜443Hz、バロックでは415Hzを使うことも。独りで練習するなら440でOK。
チューニングの基準周波数を変えられますか?
はい。SnapRhythmチューナーの『基準ピッチ』でプリセット(標準440、オーケストラ442、バロック415)を選ぶか、スライダーで410〜460Hzの範囲から任意の値に設定できます。合奏相手の基準に合わせるとズレがなくなります。
440Hzと442Hzの違いは耳で分かる?
単独で聴くとほぼ分かりませんが、他の楽器と合わせると明確に出ます。基準がズレると合奏時に微妙な不一致感が生まれるため、録音された曲に合わせる時はその曲の基準に合わせるのが大切です。

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